「やんばるクイナ」に出会う旅 (中篇:「山原そば」と「よへなあじさい園」) | |
【山原(やんばる)そば】 |
特に、伊豆味交差点横にある「山原(やんばる)そば」の鼈甲(べっこう)色に煮込んだソーキそばは大人気らしいです。 11:30にも関わらず、作業服を着た4人の若者と、3人のおばちゃんグループが外で行列を作っていました。「ずいぶん混んでいますね!」と社交辞令的に尋(たずね)れば、「回転速いからすぐ空くよ!」とのこと。「美味しいんでしょうか?」と聞けば、「みんな並んでいるんだから美味しいんじゃない!」という答に納得。なんだか人が並んでいるのを見ると、自分も並びたくなるのは日本人の性(さが)でしょうか。 |
【よへなあじさい園】 |
伊豆味交差点から左の山道に入った先に、よへなあじさい園があります。よへなあじさい園は、91歳の饒平名(よへな)ウトさんが30年前から趣味で自分の山に植えたのがきっかけだそうで、今では8,000株を越えるアジサイ達が所狭しと咲き誇っています。 内地のアジサイコーナーもあって、額アジサイや大輪の園芸品種も幾つかありましたが、山全体を覆(おお)うアジサイは沖縄古来の品種のようです。ちなみにアジサイは、普段はクールな青色ですが、アルカリ土壌に出会うと頬(ほほ)を赤らめるのだそうです。 |
【羽地(はねじ)ダム】 |
雨はさらに激しさを増し、急きょ羽地(はねじ)ダムから林道を通って辺野古に抜け、宜野座インターから高速に乗って帰ることにしました。 羽地ダムは形の綺麗なロックフィルダムで、周辺に広い公園も整備され、5月の連休には鯉のぼり祭りで賑(にぎ)わう所です。ダムには、エアリフト魚道と呼ばれる小型の魚やエビ・カニ専用のエレベータがあるそうで、ちょっとびっくり。「オキナワコキクガシラコウモリ」(絶滅危惧IB類)専用の人工洞窟まであるというから2度びっくりです。 |
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