真樹の「なかゆくい」 | (十二休み:豊見城中央図書館) |
日曜の午後、豊見城中央図書館に行ってまいりました。豊見城中央図書館は、赤瓦の屋根で造られた非常に立派な建物です。館内は、広く、明るく、大変くつろげる作りです。 これを見て、豊見城中央図書館に行き、ちょっとだけ勉強もしてみたい!と思って頂ければ幸いです。 |
豊見城中央図書館 |
豊見城中央図書館は、市内を見下ろす丘の麓、伊良波幼稚園の向かいにあります。 この付近には古くから人が住んでいたようで、ミーウタキと呼ばれる御嶽の遺跡も残っていますが、今の周囲の風景からは今ひとつピンと来ません。 |
図書館には、多くの雑誌や新聞が揃えられていて、忙しくてトレース出来ていなかった一ケ月の世間の動向を、ここに来れば半日で把握することができます。 最近は、尖閣諸島問題とオスプレー配備問題が話題の中心ですが、沖縄タイムスの一面を見る限り、沖縄にとってはオスプレー問題がもっとも身近で重要な課題のようです。 ちなみに、民主党や自民党の総裁選記事は、紙面の片隅にひっそり記載されてはいましたが、第一面トップを飾ったことはありません。
ところで、第一面のどこにもオスプレー記事の無かった日は、9月は3日間だけでした。 発行元が、読者の好みに合わせて採用記事を選別している実態が良く分かります。 図書館でのもう一つの関心事は、月刊誌「現代農業」に目を通すこと。日本の農業事情に興味はありますが、買って読む程ではありません。 日本経済新聞にはTPP推進の記事が目立ちますが、現代農業の記事は、どこを開いてもTPP断固反対の記事ばかりです。 最新号の特集は自作ビニールハウスの作り方自慢、これが特集になるところがマニアックです。 かつては、残飯から液肥を作る方法まで特集されていました。 |
充実の新聞・雑誌 「現代農業」 特集は、ビニールハウスの作り方自慢 |
明るい読書コーナー |
日本経済新聞や沖縄タイムスばかりに目を通していると、方寄った見方に洗脳されてしまうので、ときには現代農業を読んで、自分の感覚を中立に戻すことをお勧めします。 郷土コーナーの資料については、地元図書館でしかお眼にかかれません。かつて連載した豊見城シーサー探訪にしても、この図書館でほとんどの情報を仕入れました。 図書館にある一般の蔵書はやや陳腐化していて、最新情報はインターネットの世界に敵いませんが、地元の歴史探索は、地元図書館の保管資料に軍配が上がります。 |
屋根の上のシーサー |
図書館は、勉強しに行くところだと思ってました。しかし空調の程良く効いたこの快適な空間を、日常生活で利用しない手はありません。 雑誌も新聞もほとんどの種類が揃っています。DVDやCDコーナーもあります。流石(さすが)に、ミラ・ジョボビッチ主演「バイオハザード」などの人気映画や「ヘビーローテーション」などの最新ポップスの品揃えはTUTAYAにかないませんが、クラシック音楽やアーカイブ的映像は充実しています。 ゆるりとした時を楽しむカフェがないのは残念ですが、私は豊見城中央図書館を、リビングの延長として活用させてもらっています。 |
ここまでつらつらと紹介してきましたが、ちょっとは豊見城中央図書館に行ってみたい気持ちになって頂けたでしょうか?? 今回はここまでとさせていただきます。最後まで読んで頂き本当にありがとうございました! |
(文・写真:梶原正範) |
(このシリーズは、iPadで楽しめるように設計されています。喫茶店でお茶を飲みながら、ゆるりとした気分でお楽しみください。) ついでに、「沖縄紀行・探訪記」や「沖縄花だより」、真樹の「なかゆくい」へも、ぜひ訪れてください。 |