【3月】 東京荒川 雑草だより (菜の花と河津桜)


土手に咲く菜の花(カラシナ)

 2022年3月5日は啓蟄(けいつち)で、虫たちが土の中から這いだしてくる候(こう)となりました。実は、2月の記事からちょうど一年経っていて、無料だった楽天モバイルの支払いも今月から始まります。

 昨年は、結局コロナウィルスに振り回されて、何も出来ないままに時間だけが過ぎ去って行った感じです。しかながら振り返ってみれば、大谷選手の二刀流の大活躍で大騒ぎをしたし、北京オリンピックでは高梨沙羅のスーツ違反問題に憤慨(ふんがい)したりしてました。


菜の花のペペロンチーノ

 日を改めて3月11日金曜日、朝から晴れて気温も上昇し、心地よい陽気です。さっそく荒川土手の様子を探ってみれば、野生の菜の花が黄色い花を咲かせています。

 一口に菜の花と云っても種類は多く、これはおそらくセイヨウカラシナ(西洋芥子菜)です。畑や花壇で普通に目にするアブラナに比べて花は小さめですが、シャープで野生的な感覚がたまりません。

 お昼は近くのジョリーパスタに寄ろうと思います。金曜ランチの店長のおまかせメニューは「菜の花のペペロンチーノ」で、迷うことなくオーダー用タブレットを操作します。


旧中川土手の河津桜

 食後にコーヒーを頂いてまったりした後は、旧中川の土手に向かいます。遠くからでも見えるピンクの花は河津桜。JR総武線横の河津桜は人気があって、カメラを手にした見物人が絶えません。他の場所にもたくさん咲いているのですが、なぜかここが一番人気です。

 河津桜は、寒緋桜と大島桜が自然交配したもので、伊豆河津町にある老木が原木とされています。大島桜を親に持つ桜は多く、染井吉野も江戸時代に江戸彼岸桜と掛け合わせて作った品種のようです。

 これまで桜といえば染井吉野でしたが、寿命が短く(60年程度)、病気にも侵されやすい(天狗巣病やがんしゅ病)と云うことで、最近は他の品種を植える傾向にあるようです。

 旧中川は、水鳥の宝庫でもあって、バンやカワウコサギ、チュウサギ、アオサギ、カルガモ、オナガガモ、それにユリカモメが加わって、いつもキャーキャーと大騒ぎです。ここでは鳥と人の距離が比較的近く、自転車で傍(そば)を通ると、いかにも迷惑そうな警戒した目で見られます。

 対岸は亀戸中央公園になっていて、梅園の梅の花が満開でした。 ソメイヨシノの蕾(つぼみ)は硬いままですが、東京での開花予想は3月23日(満開予想は3月29日)、これから春本番に突入します。


アオサギ

カワウ

コサギ

(このシリーズは、iPadで楽しめるように設計されています。喫茶店でお茶を飲みながら、ゆるりとした気分でお楽しみください。)
ついでに、他の「沖縄花だより」「紀行・探訪記」「真樹のなかゆくい」へも、是非訪づれてください。