【1月】 東京荒川 雑草だより (荒川からのダイヤモンド富士) | |
今日は1月25日、東京からダイヤモンド富士が見えるというので荒川の河川敷に行ってみました。目の前の橋は扇大橋で、その上を日暮里・舎人ライナーが走っています。この時期の空気は澄み渡り、オレンジの空を背景にして100km先の富士の雄姿がくっきり望めます。国立天文台の暦計算室によれば、日の入りは17:01、方位は247.2で、富士山の方角とほぼ重なります。 16時を過ぎたあたりから、カメラを携えた人たちがぽつりぽつりと集まりだしました。ここから富士山を結んだ直線状には山中湖や丹沢(蛭が岳)があり、多くの人がこの直線上に整列しているだろう思うと不思議です。 時は16時45分、夕日が富士山の頂上目指して迫ってきます。 その五分後、富士の左肩に接触しました。あたりは見る見る暗くなり、富士山の背景の雲がオレンジ色に染まります。その中を、ゆっくりとした速度で横切って行くのは日暮里・舎人ライナーで、沖縄の瀬長島でみた慶良間諸島に沈む夕日を彷彿させます。
ところで本編のテーマは「1月の雑草だより」、この近くにある格好の探索場所は足立区都市農業公園です。この公園の特徴は昔ながらの本格的な田んぼや畑で、萱葺きの古民家まで移築され、古(いにしえ)の農村風景を再現しています。 その畑で収穫された無農薬無化学肥料栽培野菜は、園内のレストハウス「キッチンとれたて」で美味しく頂ける仕組みになってます。入園料は無料。ただし、ペット連れや園内喫煙はお断りとなっています。 この時期に咲いている花は「八重寒紅(やえかんこう)」、とても早咲きの梅の木です。平安時代に花といえば梅の花を指していて、花を囲んで優雅に歌を詠む姿が目に浮かびます。 今頃は、熱海で梅まつりが開催されている筈ですが、コロナによる緊急事態宣言中で安易に出掛けることも叶(かな)わず、ここで熱海に行った気分を満喫することにします。 樹の根元を探ってみれば、枯れ葉ばかりの地面から黄色い蕾(つぼみ)が覗いています。何かと思えば福寿草、根や葉には毒性があるそうでフキノトウと間違えて天ぷらにしてはいけません。ついでに間違いやすいのはニラと水仙で、野菜はスーパーで買うに限ります。 |
(このシリーズは、iPadで楽しめるように設計されています。喫茶店でお茶を飲みながら、ゆるりとした気分でお楽しみください。) ついでに、他の「沖縄花だより」や「紀行・探訪記」、「真樹のなかゆくい」へも、是非訪づれてください。 |