真樹の「なかゆくい」 | (十休み:沖縄そばじょーぐーA:首里編) |
「じょーぐー」とは、うちなーぐち(沖縄の言葉)で大好物のこと。沖縄そばじょーぐー第A弾。今回は首里のおそば屋さんを紹介します。 これを見て、沖縄そば食べたい!と思って頂ければ幸いです。 |
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首里は琉球王国の中心地、美味しいおそば屋さんが沢山あります。そのひとつが琉球茶房「あしびうなぁ」です。首里城首里城歓会門から近く、沖縄県立芸術大学の横にお店があります。 道路から見える外観は料亭風で、足を踏み入れることにちょっと戸惑いを感じますますが、中は古民家を改装した、とても庶民的で落ち着いた趣です。 お庭にはこだわりがあるようで、五つあるお部屋は全てお庭を囲んで配置されています。お部屋でおそばを頂くも良し、お庭に面した縁側で頂くも良し。お庭にご座を敷いて頂くこともできるようですが、そこまでは、ちょっと遠慮させていただきます。 |
おなじく首里で外すことの出来ない存在が首里石嶺の「御殿山」(うどぅんやま)。 このお店は、観光ルートとは程遠く、那覇市立城北中の横にあります。 いま住んでいる赤嶺からは、那覇バス9番系統小禄石嶺線[大嶺廻り]が便利です。時間は40分とだいぶ掛りますが、那覇市内なので料金は一律220円、とても得した気分になります。 終点の石嶺営業所で降りて徒歩6分、「御殿山」に到着しました。頼んだのは、沖縄そば(中)570円。汁はあっさりと上品な鰹出汁、麺は噛むと跳ね返ってくるような腰の強さで、これが本物の自家製木灰(もっかい)仕込みかと思わせる一品でした。 |
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首里には、もうひとつ隠れたそば屋「しむじょう」(首里末吉町)があります。ゆいレールの市立病院前駅を降り、瑞穂酒造正門前の橋を渡って、末吉神社に行く途中にお店はあります。 出汁は、豚骨をじっくり煮込んだスープにカツオを合わせたダブル風味。ほんのり濃い目の味付けは、関東で育った私にはどこか懐かしい味がします。 白い刻み生姜は、淡い琥珀色のスープを汚すことなく、しかも本来の生姜のさわやかな辛味が口いっぱいに広がります。 弾力があって粘りのある手作りじーまーみ豆腐は、甘いシロップと出会うことで、美味しい食後のデザートに変身していました。 |
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最後に紹介しなければいけない店は、やっぱり「首里そば」。 いろいろ思考した揚句、首里のそば屋を論ずる上で「首里そば」を避けて通ることは出来ないという結論に達しました。 首里そばは、モノレール首里城駅を降り、首里城公園の入口(上の毛)の手前を左に入って、少し行った所にあります。古民家等でそれなりの雰囲気を出すわけでもなく、普通の住宅の店構えでこれだけ人気があるということは、相当美味しいに違いありません。 しかし残念ながら、お店はいつもいっぱいで、私はまだ食したことがありません。 先日も雨の中尋ねましたがお店は休みで、よっぽど縁のないそば屋のようです。 そんな訳ですから、首里そばは皆さん自身の舌で確認してください。 |
ここまでつらつらと紹介してきましたが、ちょっとは沖縄そばを食べたい気持ちになって頂けたでしょうか?? 今回はここまでとさせていただきます。最後まで読んで頂き本当にありがとうございました! |
(文・写真:梶原正範) |
(このシリーズは、iPadで楽しめるように設計されています。喫茶店でお茶を飲みながら、ゆるりとした気分でお楽しみください。) ついでに、「沖縄紀行・探訪記」や「沖縄花だより」、真樹の「なかゆくい」へも、ぜひ訪れてください。 |